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2019年までのコラム

車台番号に漢字!?職権打刻とは
2019-02-19
カテゴリ:知っておきたい
こんにちは。
 
前回は車台番号の意味は?についてご説明いたしましたが、今回は謎の漢字についてです。
 
通常車台番号は英数字の組み合わせでできています。
 
ところが、本当に時々ですけれど車台番号に漢字が使われているレアなケースがあります。
 
どうして漢字がつく車があるのでしょうか。
車台番号に漢字がつく理由
車台番号に漢字がつくケースというのは、自分で選べたりするものでも、新車の時から刻まれているものではありません。
 
『職権打刻』されている車にのみ漢字がつきます。
職権打刻とは?
『職権打刻』というのは何のことでしょうか。
 
”職権打刻
組立車や試作車、型式不明として登録される輸入車など、ごく少数のみが販売される自動車(オートバイも含む)は運輸支局等で職権により車台番号の打刻を受ける。また、盗難などで車台番号の打刻部分に改竄や切削を受けた場合や、事故などでフレーム交換を行った場合の再打刻にも職権打刻が行われるが、フレーム交換許可申請書で申請し、元の車台番号を運輸支局等で塗抹し、フレーム交換許可書の交付を受けたうえでフレームの交換、職権打刻という流れでおこなう。現在は、あらかじめレーザーにより打刻が施された金属プレートを貼付する方式が採られているが、平成21年6月30日以前は刻印ポンチを用いて手作業で刻み込む方法がとられていた。”
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/車台番号
 
つまり、なんらかの理由で車に刻まれていた車台番号が読み取れなくなってしまった場合に新たな車台番号が打刻されるのです。
 
以前は工具をつかって直接車体に打刻していましたが、現在は番号が打刻されたプレートを車体に貼り付けています。
 
そして新たな車台番号がつけられる時に、漢字が入るのです。
なぜ職権打刻されるのか
上記でも少し触れていますが、車台番号が識別できない車だったり、正規ルートで輸入されていない車の場合に職権打刻されます。
 
主に次の3つのパターンがあります。
盗難車
車を盗難されたら、警察に届け出ますよね。
 
届け出ると、盗難の情報は警察や陸運局、自動車販売業者の間で共有されますので盗難車かどうかの判別がわかるようになっています。
 
窃盗犯は、売却する時などをきっかけに車台番号から盗難車だとバレてしまう可能性が高いため、刻まれている車台番号を削ったり加工したりして、変更するのです。
 
その多くは海外に売り飛ばされる事が多いようですが・・・
 
盗難車が見つかった時に車台番号が読み取れない状態であると、新たに職権打刻されることになります。
事故車
ほとんどの車台番号はエンジンルームの奥などに打刻されていますから、その部分まで破損してしまうような大きな事故の場合は識別できずに職権打刻が必要となってしまいます。
 
ただ、そこまでの事故だと廃車になることも多いのであまり多くはないかと思われます。
 
 
 
 
 
 
並行輸入車
並行輸入車とは正規の代理店を通さずに輸入されてきた車のことです。
 
並行輸入車のうち、指定自動車等と同一と認められない車や輸入車の製作者が特定できない車は職権打刻されることになります。
職権打刻された車の価値は落ちる?
やはり職権打刻されているということはなんらかの理由がありますので、査定価格は落ちてしまいます。
 
日本自動車査定協会の基準によると、基本価格から30%減額されることになっています。
 
中古車を購入する際にも、あとから盗難車だったとか、故障したなどのトラブルを防ぐ為、最初にチェックされることをお勧めします。
 
次回は、職権打刻された車台番号の漢字の意味をお伝えしていきます!
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